モーリシャス座礁、重油1千トン超流出 商船三井が謝罪

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高橋尚之 ヨハネスブルク=石原孝
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 インド洋の島国モーリシャスの沖合で大型貨物船が座礁して重油が流出した事故で、船を運航していた商船三井は9日、東京都内で会見し、流出した重油は1千トン以上だったと明らかにした。現地の業者などに依頼して回収を進めているが、いつ終わるか見通しはたっていないという。

 座礁したのは長鋪(ながしき)汽船(岡山県)が所有する「WAKASHIO」(全長約300メートル)。燃料用の重油タンク三つのうち、座礁時に1180トンの重油が入っていたタンクが破損した。これまでにタンク内から約50トンしか回収できておらず、ほとんどが流れ出たとみられるという。ほかのタンクに破損はなく、残った燃料をタンカーで運び出しているという。座礁の原因は調査中だが、高波や強風で島の浅瀬に近づきすぎてしまった可能性があるとしている。

 周辺海域に貴重な野鳥の生息地があるといい、重油が広がらないようオイルフェンスを設けるなどしている。商船三井の小野晃彦副社長は会見で「多大な迷惑をかけて深くおわびします」と謝罪した上で、「環境に大きな影響を及ぼす。深刻にとらえている」と述べた。近く対策チームを現地に派遣するという。

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 1千トンの重油流出は、19…

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