岩田健太郎教授が詳細に解説 Jリーグで学ぶ感染症対策

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構成・辻隆徳
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 明治安田生命Jリーグが再開して1カ月が過ぎた。新型コロナウイルスの感染予防を施しながら、選手たちは全力プレーを見せてくれている。サッカーのある日常を守るためにサポーターが心がけなければいけないこと、そして、プロの試合から私たちが学べることとは――。新型コロナ対策に尽力し、サッカーではJ1神戸の大ファンという岩田健太郎・神戸大大学院教授(49)と考えてみた。

 Jリーグが定めた「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」を読みましたが、よくできていると思います。海外の事例を採り入れたり、下部組織に所属する選手への対応にも言及したりしています。名古屋の選手の感染が確認されましたが、試合を中止したのは英断でした。

 これから7月18日にあった神戸―清水戦を見ながら気付いたことを話していきますが、まずは試合会場への移動について考えましょう。遠方への移動は、換気が徹底されている新幹線や飛行機を使うことを推奨します。窓を開けないまま、大勢でバスに乗って長時間を過ごすのは、新幹線よりも危険です。

 次に会場に来る観客についてです。本音を言えば、今の感染状況を考えると無観客のほうがいい。ただ、観戦に行くならば、できるだけマイカーを利用しましょう。公共交通機関を使うと、最寄り駅周辺が密集状態になります。一方で会場によっては駐車数に限りがあるところもあります。その場合は観客の3割をマイカーにするなど、周辺環境を考えながら工夫することが大事です。

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 さあ、試合を見ていきます…

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