墓参り断念、リモートで祈り「大切なのは形式でなく…」
原知恵子
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国知事会が帰省について慎重な呼びかけをした今年のお盆。名古屋市では「リモート墓参り」の依頼が業者に相次いでいる。
「今、お墓に着きました。これから作業します」
「ずいぶん草も生えて、汚れていますね。よろしくお願いします」
名古屋市内の墓地に、ビデオ通話のやりとりが響いた。スマートフォンを操作するのは、墓参り代行業者「ご縁道(えんどう)」(名古屋市名東区)の浅野貴大代表だ。
依頼主は東京在住で名古屋出身の女性(59)。毎年お盆には必ず墓参りをしてきたが、コロナ禍の今夏は断念した。「お墓が汚れたままでお盆を迎えるのは申し訳ない」と悩んでいた矢先、代行サービスを知ったという。
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浅野代表は約1時間かけて…
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