アーセナルが名スカウトら55人解雇提案 コロナで減収

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ロンドン=遠田寛生
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 サッカーのイングランドプレミアリーグの強豪アーセナルは5日、スタッフ55人へ解雇を提案したことを公表した。新型コロナウイルスの影響による減収が理由で、20年以上在籍して原石を発掘してきた名スカウトも入った模様。チームやサポーター内で動揺が広がっている。

 同じロンドンに拠点を構える宿敵チェルシーを倒し、イングランド協会(FA)カップで14度目の優勝を果たした歓喜から4日後、チームは大きな決断を下した。統括のラウル・サンレヒ氏、編成部長のビナイ・ベンカテシャム氏連名で出した声明で、大量解雇を検討していることが明らかになった。

 「不幸にも55人に解雇を提案するところに来てしまった。決して簡単な判断ではない。全ての出費を見直した上での結果だ」。スタッフらと30日間の交渉期間に入ったという。

 アーセナルは13度のリーグ優勝を誇る強豪だ。かつてJリーグの名古屋を率いたベンゲル監督が1996年から指揮を執ってチームを改革し、2003~04年シーズンにはリーグ115年ぶりとなるシーズン無敗を達成した。ただ同シーズン以来リーグ優勝はなく、18年にベンゲル監督も退任。最近は上位に食い込めておらず、シーズン途中に監督を交代した今季は8位で、4年連続で欧州チャンピオンズリーグ(CL)への切符を逃した。

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 監査法人デロイトによれば…

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