ある社員の死　号泣した伊藤忠トップの決意

橋田正城

2020年8月13日 7時00分

「がんと向き合う」をテーマにした社員向け朝活セミナー。タレントの向井亜紀さんが、治療と仕事の両立について語った（伊藤忠商事提供）

野武士集団　伊藤忠（３）

　「青天のへきれきだった」。伊藤忠商事の50代社員は今年、会社で受診を義務づけられた「がん特化型健診」でがんが見つかった。日々の運動を欠かさず、健康体を維持してきたつもりだったという。手術を終え、今は従来通り働いている。「体と人生を見つめ直し、感謝の気持ちで生活を送るようになった。健診で早く見つけるに越したことはない。がんと共生する時代になると思う」