法政大応援団は考え抜いた 舞台なしでも残せるものある
大学応援団は今②
新型コロナウイルスの影響で中止が相次ぐ学生スポーツ。選手とは別に、晴れの舞台を失ったのが大学応援団だ。8月10日開幕の東京六大学野球春季リーグも応援禁止が決まった。各大学のリーダー責任者が思いを語った。
山岸祥造さん(法政大学応援団リーダー部責任者)
「延期になっていた東京六大学野球春季リーグは、応援できなくなりました。秋以降も応援できる舞台はないかもしれません」
「代替わりは12月ですので、わたくしたちに残された時間は、あと5カ月です。われわれは全うします。先輩方から受け継いだ法政大学応援団、東京六大学応援団連盟のよき伝統を後世に残す、という使命を」
「わたくしが応援団に入ったきっかけは、3年前の4月、日本武道館であった法政大の入学式でのことでした。わたくしは、新入生として席にいました。そのとき、応援団のデモンストレーションがあり、聞いたことがある曲が流れてきたのです」
野球の試合などでチャンスが訪れたときに繰り出されるのがチャンスパターンのメドレー。法政の場合、その核は、「チャンス法政」だ。
♪かっ飛ばせ、かっ飛ばせ
そらチャンスだチャンスだ、かっ飛ばせ
そらチャンスだチャンスだ、かっ飛ばせ
チャンス、チャンス、法政
チャンス、チャンス、法政
かけ声にあわせたリーダーの、気合をこめた正拳突き。見応えは十分だ。
「小学生のころ野球をしていて、お遊びで歌っていた曲が『チャンス法政』だったのです。衝撃でした」
「翌日、キャンパスで学ラン…
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