「ガンダム」生みの親がコロナ禍で気づいた小さなこと

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聞き手・斎藤徹
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 新型コロナウイルスの世界的流行で、われわれの日常に見えてきた変化はなんだろう。「機動戦士ガンダム」の生みの親の一人で、この国が歩んできた近代を鋭い視点で描いてきた漫画家安彦(やすひこ)良和さん(72)=北海道出身=に、コロナ禍を生きるすべを語ってもらった。

 家にひきこもって漫画を描くという職業柄、新型コロナの影響はほとんどありません。世間では外出自粛や在宅勤務、コンサートなど文化・芸術イベントの中止があり、大変だなあと思いながら見ています。

 やすひこ・よしかず 1947年、北海道遠軽町生まれ。弘前大を除籍後の70年に「虫プロ」に入社。73年フリーになり、79年放映の「機動戦士ガンダム」に携わる。89年に漫画家に転進。2001年~11年、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を連載。現在「月刊アフタヌーン」誌(講談社)で「乾(いぬい)と巽(たつみ) ―ザバイカル戦記―」を連載中。

 犬の散歩で外に出かけたりすると、印象的な光景に出合います。ふだんなら会社で仕事をしているはずのお父さんが、小さい子どもと一緒に散歩している。「良い画(え)だな」と思いました。在宅勤務では仕事に集中できないなど、いろんな問題があると聞きますが、それでも、親が一生懸命働いている姿を子どもが間近で見られるというのは、良い意味での「新しい日常」なのかなと感じました。

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