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　第102回全国高校野球選手権大会の開会式があるはずだった10日、大会歌「栄冠は君に輝く」を演奏しようという「#みんなで栄冠」（朝日新聞社主催）で、参加者が自身の演奏や歌を重ねる「本番用動画」が完成し、公開された。

　収録には大阪、兵庫両府県の10高校が協力した。

　府内から参加したのは淀川工科、箕面自由学園両校の吹奏楽部と、大阪信愛学院、四天王寺、清教学園の合唱部やコーラス部。

　各校とも新型コロナウイルスの影響で、全体での合奏や合唱練習ができない状態が続く。収録は各校ごとに、10人程度のパートに分かれて録音・録画し、これを重ねる「リモート合奏」の手法で進められた。

　動画の中で指揮を担当する淀川工科高吹奏楽部顧問の丸谷明夫さんは「何度も演奏してきた『栄冠』だが、自分なりに新たな発見があった。リモート合奏の良い点も経験できた」と話した。

　「#みんなで栄冠」では、10日午前10時10分に「栄冠」の演奏経験を共有する。野球部だけでなく、全国コンクールが中止になった中学、高校の吹奏楽や合唱の部員を元気づけようと企画された。

　本番用動画は「バーチャル高校野球」（https://vk.sportsbull.jp/koshien/）、「#みんなで栄冠」の特設サイト（https://www.asahi.com/shimbun/eikan2020/）で見ることができる。