米国での巨額買収 勝負に出たセブン、背景に国内の鈍化

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土居新平 佐藤亜季
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 流通大手のセブン&アイ・ホールディングスが、米国コンビニ3位のスピードウェイを約2兆2千億円で買収し、米国コンビニ業界での首位の座を固める。新型コロナウイルスの感染が広がり、世界経済の先行きは見通せない。そんな中で巨額買収に踏み切ったのはなぜなのか。

 「コロナ禍の収束の目安はまったく立たないが、コロナが永遠に存在するわけではない。この難関をいつかはクリアできる」。セブン&アイの井阪隆一社長は、3日の電話会見でこう話した。

 米国でも新型コロナの影響でコンビニの売り上げが一時大きく落ち込んだ。だが、外出制限の緩和とともにセブン&アイ傘下の米セブン―イレブンでは5、6月には前年を上回るまで戻ったという。井阪氏は「エッセンシャル(必要な)ビジネスと認められている。短期的な指標を見てもコンビニはコロナ禍でも十分に力を発揮できる」とした。

首位固めのビッグチャンス

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 今回の買収で強調するのが相…

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