コロナで変わる外食のかたち 記者と経営者、未来を語る

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細見るい 志村亮
【動画】記者サロン「コロナと外食」。今後の飲食店や働き方について記者や経営者たちと考えました。
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記者サロン「コロナと外食」

 新型コロナで来店客の減少や営業スタイルの変更などに直面する飲食店の今後のあり方について、記者と店主らが話し合うオンラインイベント「記者サロン コロナと外食」が7月26日にあり、約280人が視聴した。

 ゲストに迎えたのは、静岡県浜松市を中心に約20店の飲食チェーンを展開する「こころ」社長の渡辺一博さんと、メニューは日替わり定食1種類などのユニークな経営手法で知られる東京・神保町の「未来食堂」店主、小林せかいさん。2人とも、大手IT企業を経て飲食業界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主だ。事前に取材した調理師学校の生徒や視聴者から寄せられた質問も交えながら、議論は進んだ。

 渡辺さんは、外食する人が減っていることについて「(持ち帰りなどの)『中食』、(家庭で料理する)『内食』もあわせて考えれば、『1日3食』の人の行動は変わらない。そこを広くみて攻めていく企業が生き残る」と強調。地域の食に光を当てる旅行スタイル「ガストロノミーツーリズム」のような動きが強まることも見据えながら、チャンスを探っていく大切さを訴えた。

 小林さんは、4月に2週間ほど休業したことが「お客さまだけではなく、(食材の納入業者など)お店を支えてくれる人たちのことを考える契機になった」と話した。営業再開後は、仕入れ先の八百屋さんに購入金額だけを伝えて、何を納めるかは自由に決めてもらう仕入れ方法を導入。ある日、大量に届いた生ラズベリーを使ったところ、おいしい酢豚ができたというエピソードを披露した。

         ◇

 参加申し込みフォームなどを通じて、たくさんのご質問を寄せていただきました。イベントで触れられなかった主な質問にお答えします。回答できなかった質問も、今後の取材の参考にさせていただきます。

 【Q】食に興味があるのに、現在の飲食業界を見て、その道に進むのをあきらめてしまう人が増えてくるのではと気がかりです。

 【A】記者も心配して調理師学校を取材しました。

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 ただ、コロナ前から慢性的に…

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