メルボルン、夜間外出禁止に 自宅療養中でも外出相次ぎ

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シドニー=小暮哲夫
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 オーストラリア南東部ビクトリア州は2日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、メルボルン都市圏(人口約500万人)で同日から夜間の外出を禁止した。6月下旬以降に感染者が増え、7月9日に再び外出規制を敷いたが、歯止めがかからないためだ。

 外出禁止は午後8時から午前5時の間で、仕事や医療・介護が理由の場合のみ例外で認める。これまでの規制下でも認められていた買い物は、「1世帯で1人」に限定。運動も1日最長で1時間とし、いずれも自宅から5キロ以内で認める。規制は9月13日まで続ける。

 豪州は3月下旬から全土で外出を規制するとともに外国人の入国も禁止し、感染の抑制に成功した。だが、メルボルンでは6月下旬から感染者が再び増加。同州は7月23日に外出時のマスク着用を義務化し、7月は1日平均で2万5千件以上の検査をして、感染の把握と封じ込めを図ってきたが、この数日は600~700人の新規感染者が出る状況が続く。

 今回の外出制限の強化は、これまでの規制策が徹底できていないことも背景にある。7月30日に軍や保健当局者が、陽性で自宅で療養しているはずの500人を戸別訪問したところ、130人以上が自宅にいなかった。

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