群馬)八ツ場「再出発の拠点に」 観光向け施設オープン

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中村瞬
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 八ツ場ダム群馬県長野原町)の建設を地元が容認する見返りとして、ダムを活用する下流都県などが整備費を負担した地域振興施設「川原湯温泉あそびの基地NOA」が1日、ダム湖に臨むJR川原湯温泉駅前に開業した。建物にはカフェや温浴施設、会議室などが入り、敷地内には手ぶらで楽しめるキャンプサイトやバーベキューサイトも設けた。当初構想から40年を経て実現した施設で、周辺観光の拠点として期待される。

 地元がダム建設に反対していた1980年、県が示した生活再建案で、1千人収容のホールを備えた観光会館などを提案。これらで地域が発展すると信じて地元はダム容認に転じた。用地買収が進んだ2008年には当初案に代えて健康増進施設「エクササイズセンター」を県が示したが、採算面の不安から見直されるなど、曲折が続いた。

 開業した施設は町が所有。地元の旅館主らが立ち上げた会社「NOA」に運営を委託する。整備費は約22億9千万円で、国と、利水の受益者となる1都4県が拠出する「利根川・荒川水源地域対策基金」が充てられた。運営費はNOAが負担し、大規模修繕などが必要となった場合は町と協議して負担者を決める。

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 1日、開業を記念した式典が…

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