新潟)まるで鍾乳洞 地下300段先にあるトンネル駅

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高橋俊成
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 列車のドアが開くと、7月末とは思えない冷気がホームから入り込み、吐息は白くなった。新潟県の西端、富山県境に近い筒石駅(同県糸魚川市)は全長約11・4キロの頸城(くびき)トンネル内にホームがある、全国でも数少ないトンネル駅だ。

 「小学生のころは探検しにきたんだ。暗くてちょっと怖いけどね」。一緒に下車した男子中学生(13)と話しながら、高低差約40メートルの地上駅舎へ階段を上る。約300段。通学で使うというこの生徒も「大変」と、こぼしていた。

 1912年の開業時は日本海沿いの地上駅だったが、トンネル開通後、国鉄時代の69年に今の場所へ。さらに2015年の北陸新幹線延伸に伴い、北陸線の一部がJRから第三セクター・えちごトキめき鉄道に引き継がれ、「日本海ひすいライン」の駅となった。

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