史上最長政権を率いた安倍晋三首相が退陣を表明した。「安倍1強」として強権的なリーダーとして印象が強いが、それだけなのだろうか。多くの企業経営者を見てきた経営コンサルタントの小宮一慶さんは「1強は権力者側にとっては楽ですが、自浄作用が働きにくい」とし、組織の不健全性を指摘する。
こみや・かずよし 1957年生まれ。東京銀行(現三菱UFJ銀)などを経て、95年に小宮コンサルタンツを設立。経営者論などビジネスに関連した著作多数。
短期的な突破力はあったが、長期的な視点が欠けていた。
安倍首相を、企業経営者に見立てて、評価するなら、こんな結論になるでしょう。
安倍首相は、目の前のことの解決には全力を尽くし、うまく切り抜けました。アベノミクスの財政金融政策で株価は約2倍まで上昇したし、主な国政選挙も必ず勝ちました。
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ただ、国家運営も、企業経営…
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