三重)尾崎咢堂の肉声聞くイベント、著作の原稿も
安田琢典
「憲政の神様」と称され、明治から昭和にかけて活動した政治家・尾崎行雄(号は咢堂〈がくどう〉、1858~1954)の「肉声」を、SPレコードを通じて聴くイベントが8月1日に三重県伊勢市の尾崎咢堂記念館である。1925年の著作「大演説集」の原稿も新たに見つかり、この日から始まる企画展に並ぶ。
8月30日まで開かれる企画展「尾崎行雄の声を聴こう~レコード盤から復活した肉声&蓄音機の仕組み」のオープニングイベントとして、1915年の第12回総選挙の際に京都で行った演説を録音したレコードを聴く。同記念館が所有するレコードだが、奥本謙造館長は「SPレコードは200回程度しか再生できないので、私もこのレコードは初めて聴く」と話す。
尾崎は現在の相模原市で生まれ、14歳で度会県山田(現在の伊勢市)に移り住み、伊勢神宮外宮近くの学校「宮崎文庫」に通う。その後、慶応義塾などで学び、31歳のときに三重5区から出馬した1890年の第1回総選挙で初当選。以後、25期連続で衆院議員を務めた。
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奥本館長によると、だみ声だ…
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