高知)スイカ作りの仙人 四万十川の風の中 闘う相手は

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笠原雅俊
【動画】四万十川のスイカ作りの仙人 トンビとの会話が気分転換=笠原雅俊撮影
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 「おう、来い来い」。清流・四万十川に架かる岩間沈下橋(高知県四万十市西土佐)のたもとで、空を舞うトンビに餌を与える男性と出会った。川から風がそよぐ畑でスイカを栽培し、地元では「スイカ作りの仙人」と呼ばれる。実ったスイカを狙うサルやハクビシン、カラスと闘う日々の中でトンビとの会話は息抜きだという。

 男性は今城千益(ちえき)さん(81)。約20年間、岩間沈下橋を望む約10アールの畑でスイカを無農薬で栽培している。畑には直径約70センチ、重さ12~15キロの大きな緑のスイカがいくつも転がっていた。スイカは街の青果市場に時々出荷され、甘くておいしいと評判だという。

 だが今城さんは緊張した毎日を送っている。丹精込めて作ったスイカに大きな穴が開いたり、持ち去られたりする。取材した日、今城さんが大きなスイカを両手に抱えて持ち上げた。割れていて大きな穴があった。「ハクビシンの仕業さ。本当に頭にくるよ」と今城さん。

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 その直後、今城さんが爆竹に…

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