ALSの女性から報酬額提示 「治療中断」断られた後に

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 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、女性は主治医に栄養補給の中止を求めて断られた後に、容疑者側に報酬額を自ら提示していたことが捜査関係者への取材でわかった。京都府警は女性や容疑者側のパソコンの消されたデータを復元し、経緯を調べている。

 捜査関係者らによると、女性は事件の約1年前、ツイッター上で大久保愉一(よしかず)容疑者(42)=仙台市=と知り合い、「安楽死」をめぐるやり取りを重ねていた。主治医にも「死ぬために治療を中断する」ことを提案。呼吸は安定し、チューブを通じた「胃ろう」で栄養補給していたが、量を減らすことを求めたという。

 主治医は複数の医師らに相談。女性の気持ちが変わりうることや法に抵触する恐れがあること、医師としての倫理などの面から「できない」と判断。思いとどまるよう説得したという。

 女性は2019年11月に入り、大久保容疑者から山本直樹容疑者(43)=東京都=の口座を伝えられ、同月中旬に女性から金額を提示。同月21日に50万円、23日に80万円を山本容疑者の口座に振り込んでいた。事件は同月30日に起きた。

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 大久保容疑者のものとみられ…

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