元官僚も脱東京、人気移住先・静岡の挑戦 若い世代8割

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中村純
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 8月1日、静岡鉄道(静岡市葵区)に50代男性が路線バスの運転手として入社する。同社が始めた「静岡移住計画」プロジェクトの採用第1号だ。以前は東京都内でバスを運転していた。市内に住所も移し、新天地でハンドルを握る。

 計画は昨秋からスタート。ホームページを立ち上げるとともに、都内で移住相談会を開催してきた。移住希望者にとって、大きな関心事である仕事や住まいについて情報提供し、雇用や定住に結びつけることを事業内容としている。

 静岡鉄道は傘下に30社をかかえるグループ会社だ。交通部門のほか流通、レジャー、建設など様々な業種があり、移住相談者に多様な働き場所を用意できるとしている。また、不動産部門もあり、職探しと同時に賃貸物件や空き家情報などをセットで紹介できることが強みという。

 鉄道会社が移住事業に取り組むのは「人口減は利用者減に直結する。定住者の増減は自社には死活問題」(同社担当者)だからだ。7月12日に静岡市と東京を結んで開いたオンラインセミナーには、都内の鉄道会社に勤務する30代男性の参加もあった。今年度は10人の移住者を目標に掲げる。

誘い文句は「副業

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 移住はしたいが、職はどうす…

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