第3回まるでラピュタの世界 海峡に浮かぶ要塞島で朽ちる砲台

有料記事戦後75年 空から見た戦跡

矢木隆晴
【動画】明治期の砲台が残る友ケ島=矢木隆晴、小宮路勝撮影
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 緑色の芝生と赤れんがの砲台跡が鮮やかなコントラストを作る。まるで巨大文明が崩壊した後の廃虚のように、風化が進む。

 紀淡海峡に浮かぶ友ケ島は、和歌山市加太港から船で約20分。かつて大阪湾を守った軍事要塞(ようさい)の島で、終戦まで一般人は立ち入ることができなかった。「由良要塞」の一部で、五つの砲台跡や「旧海軍聴音所跡」など貴重な戦跡が残る。

 アニメ映画「天空の城ラピュタ」の世界を思わせると、コスプレ姿の撮影などがSNSで広まり観光客の人気を集める。2017年には約8万6千人が訪れた。

空からみた戦跡

朝日新聞デジタルでは戦後75年に向け、全国に残る戦跡をドローン撮影した動画を随時配信していきます。第2回の「千葉県茂原市に残る掩体壕」はこちらから

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 管理する和歌山市は、観光と…

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