新型コロナのワクチン開発、米バイオ企業が最終段階に

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ワシントン=香取啓介
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 米バイオ企業モデルナと国立保健研究所(NIH)は27日、新型コロナウイルスのワクチン臨床試験(治験)で最終段階となる第3相試験を始めた。全米で3万人規模のボランティアを集め、安全性と感染予防効果を調べる。

 NIHによると、治験は全米89カ所で行われる。参加者を無作為に二つのグループに分け、ワクチン100マイクログラムか、偽薬となる食塩水のどちらかを2回接種する。両者を比較し、ワクチンの感染予防効果や、ウイルスに感染した場合の重症化を防ぐ効果を調べる。

 モデルナはワクチンの早期確保を目指す米政府から10億ドル近い支援を受けており、2021年初めまでに最大10億回分を提供することができるとしている。

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