ステイ・ホームで感染症の緊急入院8割減 受診控えも?

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服部尚
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 新型コロナウイルスの感染が広がり、「ステイ・ホーム」が進んだ4~5月は、ウイルスや細菌による感染症を原因とする緊急入院が、前年同月比で7~8割ほど減っていたことが、医療コンサルタント企業「グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン」(GHC)の調査でわかった。病院の入院医療費のデータをもとに分析した。休校やテレワークの促進など、「3密」を避ける行動が広がったことに加え、病院の受診を控える傾向も重なった可能性があるという。

 調査では、診療報酬の算定に使われ、患者の性別や年齢、治療法などが記録された診療データ「DPC」を分析した。病院経営状況の分析を無償で提供することを前提に、全国411病院から提供を受けた。

 「ウイルス性腸炎」による緊急入院は4月は72・0%、5月72・6%の減少、気管支にウイルスや細菌が入り込んで炎症を起こす「急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道気管支炎」は4月75・1%減、5月87・7%減と大幅に減少していた。「肺炎など」も4月は36・5%減、5月は53・6%減だった。

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 広島国際大の江原朗教授(医…

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服部尚
服部尚(はっとり・ひさし)朝日新聞記者
福井支局をふり出しに、東京や大阪の科学医療部で長く勤務。原発、エネルギー、環境、医療、医学分野を担当。東日本大震災時は科学医療部デスク。編集委員を経て現職。