特攻隊の思い、75年越え伝えたい 埼玉・桶川に祈念館

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猪瀬明博
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 太平洋戦争末期に特攻隊員らを送り出した「熊谷陸軍飛行学校桶川分教場」。埼玉県桶川市内の跡地にある建物群が、およそ10年の歳月を経て平和の尊さを発信する拠点に生まれ変わった。来月4日、「桶川飛行学校平和祈念館」として開館する。

 分教場は1937(昭和12)年に開校。主に少年飛行兵の実技教育施設として使われた。戦後は大陸からの引き揚げ者らの住居となり、2007年まで市営住宅だった。そうした経緯で木造の兵舎棟など5棟の戦争遺構が残った。

 元隊員の遺族らによる保存運動などにより、市は10年に国有地だった土地を買い取り、その後、建物群を文化財に指定。18年から約4億4千万円かけて平和祈念館として整備を進めてきた。

 開館に先立ち26日、報道関…

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