秋田)鈴木空如「法隆寺金堂壁画」の原寸大複製が完成

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山谷勉
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 大仙市太田町生まれの仏画家鈴木空如(くうにょ、1873~1946)が描いた、法隆寺金堂の壁画の原寸大複製画が完成し、命日の21日、同町の太田文化プラザで除幕式があった。玄関ホール上部壁面に飾られたタテ3メートルの複製画4点は、除幕で利用者を見守るように姿を現した。「鈴木空如を顕彰する会」が業績を後世に引き継ごうとネットで資金を調達し、完成させた。常設展示のほか、学校や生涯学習の場での活用も考える。

 空如は東京美術学校(現東京芸大)を卒業後、仏画家として焼失前の金堂壁画12面を30年にわたり、原寸大で3度模写した。模写は壁画復元の貴重な資料となった。

 今回原寸大で複製されたのは、49歳の時に完成させた1作目の壁画で、中でも人気が高い大壁の6号壁「阿弥陀浄土図」と10号壁「薬師浄土図」、小壁の3号壁「観音菩薩像(ぼさつぞう)」、11号壁「普賢菩薩像」の4点。

 同市では遺族から寄贈された…

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