いろいろだった恐竜の卵 謎解きの研究が進み始めた

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米山正寛
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 恐竜は世界で1100種ほど報告されているが、その卵は150種類ほどしか知られていない。また恐竜は1億6千万年間ほど栄えたが、前半には卵があまり見つかっていない。その謎を解くカギは、卵の殻の硬さにあるようだ。

初期の殻は軟らかかった 硬くなる進化は3回?

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 これまで報告されていた恐竜の卵は、恐竜の生き残りとされる鳥のように主に炭酸カルシウムでできた硬い殻を持つものばかり。「恐竜の卵は硬いもの」と思っている人は多いだろう。

 ところが6月、米自然史博物館などのチームが、そんな常識を覆す発表をした。三畳紀(2億5200万年~2億100万年前)の原始的な竜脚形類のムスサウルスと、白亜紀(1億4500万年~6600万年前)の鳥盤類であるプロトケラトプスの卵は、殻の炭酸カルシウムの量がわずかで、革のように軟らかかった、というのだ。

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