第4回外国語の上達術 40歳で再挑戦した國分功一郎氏の極意

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 外国語を習得するのは時間がかかり、ストレスがたまることも多い。文法を覚え、コツコツと単語も増やして……。さらには、リスニングもスピーキングも練習しなければ、実際に使えるようにはならない。記者(32)も仕事の幅を増やしたいと思い、昨年からフランス語の勉強をゼロからスタートしたが、会話が聞き取れず、心が折れそうになる。

 フランス現代思想の哲学者、國分功一郎・東京大学大学院准教授(46)は、40歳ごろから再び英語を学び直し、さらには語学学校に通ってギリシャ語も学習したという。國分先生、どうしたら外国語はうまくなりますか?

こくぶん・こういちろう 東京大学大学院総合文化研究科准教授。専門は哲学・フランス現代思想。「中動態の世界――意志と責任の考古学」で第16回小林秀雄賞を受賞。著書に「原子力時代における哲学」「哲学の先生と人生の話をしよう」など。

二つのポイント

――英語を40歳前後で学び直したと伺いました。どんなきっかけがあったのですか?

 もともと大学に入学するまでは英語をちゃんと勉強していたんですけど、大学に入ってからはフランス哲学に憧れて、フランス語を一生懸命やるようになりました。それからあまり英語を勉強しなくなってしまいまして……。

 40歳前後で国際学会に行くようになってから、英語をほとんどしゃべれなくなっていたことに気づきました。「これはまずいな」と思い、この5年くらい英語をすごく勉強しました。

――研究や執筆などで忙しいと思いますが、勉強する時間はあったのですか?

國分さんは、外国語が上達するための二つのポイントをアドバイスしてくれました。

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