辺野古移設、沖縄県が国を提訴 サンゴ移植巡る訴訟は初

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藤原慎一
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 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設予定地にある名護市辺野古沖のサンゴをめぐり、沖縄県玉城デニー知事は22日、防衛省沖縄防衛局の移植申請を許可するよう農林水産相が是正指示したのは違法だとして、指示の取り消しを求めて福岡高裁那覇支部に提訴した。

 辺野古移設に関して、玉城知事が国を訴えたのは4例目。1件は県が取り下げ、1件は3月に最高裁で県の敗訴が確定、1件は那覇地裁で係争中。いずれも県による埋め立て承認撤回をめぐる裁判で、サンゴ移植に関わる訴訟は初めて。

 沖縄防衛局は昨年4月と7月、埋め立て予定海域のサンゴ約7万5千群体のうち約4万群体を移植するため、県に「特別採捕」を申請。許可するかどうかの判断を保留していた県に対し、江藤拓農水相が今年2月、許可するよう玉城知事に是正を指示した。県は、この指示が「違法な国の関与」として総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出たが、6月19日に却下された。

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 今回の提訴は、この却下を不…

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