岩手)顧問暴言で「絶望感」 バレー部員自殺で第三者委

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御船紗子 上地一姫 中山直樹
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 バレーボール部員だった高校3年の男子生徒(当時17)が自ら命を絶ってから2年。22日に公表された第三者委員会の調査報告書は、遺族が問題視していた顧問の暴言が、男子生徒が死にたいと思うようになった一因になったと認めた。学校や県教委の対応にも不備があったとしている。

 全国選抜チームの合宿に参加した経験もあった新谷翼さん。2018年7月3日、自室で亡くなっているのを家族が見つけた。

 報告書は18年の高校総体でチームが負けた際、顧問が責任を翼さんなどに押しつける発言をするなど、顧問の各発言は社会的相当性を欠き、教員としての裁量を逸脱していたと指摘した。その上で、高校総体県予選の敗北で自責の念に駆られ、自身の苦しみが受け入れられなかったことで絶望感や孤立感を深め自死以外を考えることができない状態になったと結論づけた。

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 高校や県教委にも「適切な対…

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