脳腫瘍のピンチ笑いに 記者も勇気もらった南天療養記 

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篠塚健一
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 コロナ禍で生の舞台に足を運ぶ回数は減っても、オンラインの公演が増えたので見るのは変わらず忙しい。最近、もっとも記憶に残ったのは9日にあった「南天らくご型録(かたろぐ)」だ。観客を15人に抑えた落語会をZoom(ズーム)(オンライン会議システム)でも配信。自宅からパソコンで見ていて落語家の告白に度肝を抜かれた。

 「頭の中に、腫瘍(しゅよう)が出来ましてね。言うたら脳腫瘍」「衝撃的な感じでしょ」

 語り出したのは、桂南天(52)だ。脳腫瘍といえば、子供のころに見た青春ドラマ「スクール☆ウォーズ」であのイソップの命を奪った……。全身麻酔の手術は6月。朝8時に始まり、目覚めたのは午後3時半。記者がオンライン落語について電話取材したのは5月半ばのこと。まさか、そんな病を抱えていたとは。

桂南天のプロフィール

1967年、大阪府出身。91年に桂南光に入門。ライブと生配信を組み合わせた「南天らくご型録」の次回は8月8日午後7時半から。

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 事の始まりは2009年。上…

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