ジョン・ルイス米下院議員死去 公民権運動の指導者

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ニューヨーク=藤原学思

 米国の公民権運動の指導者で、米下院議員(民主党)のジョン・ルイスさんが17日、死去した。80歳だった。人種差別撤廃に尽力し、昨年末に膵臓(すいぞう)がんを公表してからも活動を続けていた。

 40年、アラバマ州で小作人の息子として生まれた。故・キング牧師に感銘を受けて公民権運動に加わり、61年にバスの人種隔離撤廃をめざした「フリーダム・ライド」に参加。白人専用席に座り、暴行を受けた。

 約20万人が参加し、キング牧師が「私には夢がある」と演説した63年の「ワシントン大行進」は主催者の1人として組織。ルイスさんも「目覚めよ、米国。私たちは待てない。我慢もしない」と演説した。65年には、投票する権利を求めて行進し、アラバマ州セルマの橋を渡ろうとしたところ、警官から暴行を受け、頭蓋骨(ずがいこつ)を折られる大けがを負った。その5カ月後、投票時の人種差別を禁じる「投票権法」が成立した。

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