いま演じる意味とは 三谷幸喜「大地」出演の浅野和之

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増田愛子
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 東京・渋谷のパルコ劇場で7月1日、三谷幸喜作・演出の舞台「大地」が幕を開けた。東京都による休業要請の解除後、都内のメジャーな劇場の中では最も早く観客を入れてのスタート。出演する浅野和之は「きっと舞台に立てるだろうと思っていたので、我慢はできましたけれど――。こうして芝居ができることに、今まで感じたことのない感覚があります。3月ぐらいから自粛で、みんな仕事もなかった。劇場が感染予防にも力を入れてくれたから、僕らは先陣を切ることができた。ありがたい」と話す。

 600席強の客席は約半分に。観客は入場前に検温、手指や靴底を消毒。俳優たちが楽屋に入る時も同じだ。芝居自体も「ソーシャル・ディスタンシング・バージョン」をうたい、俳優が近づき過ぎないよう、セットや演出にも工夫が施されている。「距離をあけることは、どこかで意識していると感じています。でも、『演じる』ということは、どんな状況であれ同じです」

 架空の共産主義国家で、反体制と見なされた俳優たちが収容された施設が舞台。「演じる」ことを禁じられた彼らの奇妙な集団生活が描かれる。

大泉洋、山本耕史、竜星涼、栗原英雄、藤井隆、濱田龍臣、小澤雄太、まりゑ、相島一之、辻萬長が出演。8月8日まで、東京・渋谷のパルコ劇場で上演中。1万2千円。7月25、26日、8月1、2日はイープラス「Streaming+」でライブ配信。3千円。詳細はホームページ(https://stage.parco.jp/blog/detail/2350別ウインドウで開きます)。8月12日~23日、大阪市北区のサンケイホールブリーゼ。1万2800円。7月26日発売。問い合わせはキョードーインフォメーション(0570・200・888)。

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