夏目友人帳ゆかりの旅館、一変 ファン多数、励ましの声

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棚橋咲月
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 記録的豪雨が襲った熊本県人吉市は、人気アニメ「夏目友人帳」に実在の場所が登場し、ファンの間で「聖地」とされてきた。豪雨による浸水はファンになじみの老舗旅館にも深い爪痕を残した。心配する声に、旅館の女将(おかみ)は「必ず再開します」と誓っている。

 夏目友人帳は熊本県出身の緑川ゆきさんの少女漫画が原作。妖怪を見ることができる少年が、祖母が生前に子分にした妖怪の名前を集めた「友人帳」を受け継ぎ、用心棒役の大妖怪・ニャンコ先生とともに妖怪たちに名前を返し、自由を与えていく日々を描く。

 作品には、豪雨で一部が流失した球磨川の西瀬橋や田町菅原天満宮など市内の実在の場所が登場する。

 ファンの宿泊先として知られていたのが、創業86年の老舗「人吉旅館」。自身もファンで女将の堀尾里美さん(62)が旅館の1階にグッズや寄せ書きなどを集めていた。

 里美さんが旅館の真裏を流れる川の異変に気づいたのは4日午前4時。氾濫(はんらん)危険水位に達していた。4部屋に客5人が泊まっていた。

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 里美さんは、客や従業員に荷…

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