異業種のマスク販売、大手にない機動力、有事には頼ろう

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東京経済部・江口英佑
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取材考記

 新型コロナウイルスの感染拡大で、ドラッグストアや薬局から一時、姿を消したマスク。品不足が解消した最近は、ユニクロの布製マスクなど、肌触りや季節を意識した製品が話題だ。一方、極度に不足した時に供給の一部を担ったのが異業種店だったことは見逃せない。品質面の不安はあったが、大手にはまねできない機動力があった。

 日ごろは日用品を含む、素材メーカーを担当している。4月下旬、東京・大久保を歩いた。当時は品薄状態が深刻で、50枚入りを3500円ほどで売る香辛料店には、人だかりができていた。店頭にはマスクが山積み。化粧品店、タピオカ専門店でも売っていた。一方、大手ドラッグストアでは欠品が続いていた。

 こうした状況を伝えた記事が配信された後、SNS上では驚きの声とともに、「中国製は買わない」「粗悪品をぼったくり価格で売っている」などと批判の声が上がった。異様な状況に不信感を抱く気持ちは理解できる。しかも平時より割高だ。ただ、世界的な需要の高まりで割高になるのは仕方ない。一方で異業種が次々と参入するため、一定の競争原理が働いて「暴利」を得にくいとも感じた。

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 異業種の店は、主に個人のツ…

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