屋根だけの対策本部、仮庁舎へ 豪雨被害の熊本・球磨村

有料記事九州豪雨

渡辺七海 渋谷雄介
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 記録的な豪雨で25人の犠牲者が出た熊本県球磨(くま)村は被災後、対策本部の機能を屋根だけの施設に移し、しのいできた。17日以降、ようやくプレハブの仮庁舎で業務を始められる見通しになった。

 村役場庁舎があるのは、球磨川に沿って通る国道219号の近く。しかし、今月4日の豪雨によって、九州自動車道のインターチェンジがある近隣の人吉市八代市に通じる国道が濁流で削られ、各所で陥没。周囲と行き来しづらい状況になっていた。

 電気や水道が使えず通信環境も悪かったため、村役場に置いていた災害対策本部を6日、約5キロ東の村総合運動公園内の「さくらドーム」に移転。かつてゲートボール場などとして使われていた場所で、被災直後は200人を超す住民らが2晩避難していた。

 ドームにはかまぼこ形の屋根はあるものの、壁も床もない。職員たちは地べたにブルーシートを敷き、長机やホワイトボードを並べて職務にあたってきた。現地では、4日の豪雨後も断続的に雨が続いてきたが、ドーム内に吹き込む雨風はブルーシートを張ってしのぎながら、住民たちの安全確保やインフラの復旧などに取り組んできた。

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 自身もドーム内の災害対策本…

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