遺骨103柱、山中にひっそりと 「無縁塔」高知に安置

有料記事戦後75年特集

清野貴幸
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 「無縁塔」と刻まれた納骨堂が高知市南部の山中にある。太平洋戦争末期、1945年の米軍による空襲の犠牲者で、引き取り手がない遺骨を市が安置している。戦後75年。訪れる人はほとんどなく、ひっそりとたたずんでいる。

 6月下旬、管理する市環境保全課の職員に同市長浜宮田の山中を案内してもらった。コロナ禍がなければ週末に多くのファンでにぎわう高知競馬場の南側。道路脇の斜面を上るとコンクリート製の納骨堂があった。竹林に囲まれて昼でも薄暗く、所々がこけむしている。供えられた花が色彩を放っていた。

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