「無縁塔」と刻まれた納骨堂が高知市南部の山中にある。太平洋戦争末期、1945年の米軍による空襲の犠牲者で、引き取り手がない遺骨を市が安置している。戦後75年。訪れる人はほとんどなく、ひっそりとたたずんでいる。
6月下旬、管理する市環境保全課の職員に同市長浜宮田の山中を案内してもらった。コロナ禍がなければ週末に多くのファンでにぎわう高知競馬場の南側。道路脇の斜面を上るとコンクリート製の納骨堂があった。竹林に囲まれて昼でも薄暗く、所々がこけむしている。供えられた花が色彩を放っていた。
ここから続き
高知市戦災復興史(69年発…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら