還暦審判が支えた コロナ禍でのボクシング興行再開

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塩谷耕吾
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 プロボクシング再開の陰に、還暦の名レフェリーあり。新型コロナウイルスの影響で休止となっていた興行が12日、始まった。感染防止のため多くの制約がある中、1人の審判のハードワークと気配りがリングを支えた。

 無観客で行われた中日本新人王予選5試合(愛知県刈谷市)。消毒や換気は徹底され、リング下の試合役員はフェースシールドをかぶっていた。会場内でマスクをしていないのは3人だけ。戦うボクサー2人とレフェリーだ。5試合全てを1人でさばいたのが、福地勇治審判(60)だった。

 体力と集中力が要求されるレフェリー。1人が連続して2試合以上さばくことは、国内ではほぼない。それが今回、複数のレフェリーをリングに上げれば感染リスクが高まると運営側が判断し、世界のトップレフェリーとして60以上の世界戦を経験してきた福地さんに「5連戦」を任せた。

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 福地さんはシャツ5枚を持参…

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