英政府は14日、高速通信規格「5G」網から、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)を排除する方針を決めた。米国の華為に対する制裁を理由に、1月に決めた採用方針を転換した。中国の反体制的な言動を取り締まる「香港国家安全維持法(国安法)」への懸念も影を落とした形で、華為への包囲網がさらに広がる可能性がある。

 英政府は閣僚を交えた国家安全保障会議(NSC)で、方針転換を決めた。来年以降、5G網には新たに華為機器は使えず、すでに導入済みの機器は2027年末までに撤去する。

 英国と機密情報を共有する同盟国の米国は、華為機器が中国政府のスパイ活動に悪用される恐れがあるとして通信網からの排除を求めていた。英国は1月、このリスクは制御可能として、一部採用を認めた。

 だがNSCは今回、5月に米国が華為への制裁を強化したことを問題視。華為が部品調達に行き詰まる新たなリスクが生じたため、排除に転換したという。

 華為の英広報幹部は「携帯電話…

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