楽天のトレード劇 ウィンウィンでイメージを変えるか

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坂上武司
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 プロ野球楽天の高梨雄平投手(28)と、巨人の高田萌生(ほうせい)投手(22)のトレードが成立し、14日、両球団が発表した。両球団の間では6月末にも、ウィーラーと池田駿のトレードが行われていた。

 高梨は横手投げの変則左腕で、埼玉・川越東高から早大、JX―ENEOSを経て2016年秋のドラフト9位で入団。1年目から中継ぎとして1軍で登板し、18年には日本代表にも入った。今季は開幕から2軍での調整が続いていた。高梨は「箸にも棒にもかからない選手を取ってもらい、たくさん投げさせてもらった、濃い3年半でした。マウンドに行く時や、抑えた時に歓声を聞くのは最高の時間でした。優勝したかったですが、それはこの後の野球人生でかなえられるようにがんばります」とのコメントを出した。

 高田は16年秋のドラフト5位で岡山・創志学園高から入団。最速150キロ超の本格派右腕として期待され、18年に1軍で初登板。昨季は2試合に登板したが、今季はここまで1軍での登板はない。高田は「3年半の短い期間でしたが、巨人ファンの声援がいつも励みになっていました。ファンの期待に応えられず、残念です。仙台でも野球選手としてがんばります」とコメントした。

 3週間で2度、しかも同じ球団が相手という大胆なトレード劇。移籍が活発な大リーグでの経験がそうさせるのか。

 楽天の石井一久ゼネラルマネジャー(GM)に尋ねると、「決して米国かぶれではない」と苦笑いしたものの、「僕も選手だったので分かる」と語り始めた。「出場する機会があって選手のパフォーマンスは上がる。他の球団で出場機会がなければ(トレードに)出さない」という編成方針がある。

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 救援陣が安定し、今季、1軍…

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