内戦が続く中東シリアで、市民の暮らしを支える国連の越境支援活動が継続されることになった。国連安全保障理事会の決議で定められた支援期間が10日にいったん切れたが、11日に決議が更新された。ただ、越境地点が減ったため、支援を受けてきた市民への影響は必至だ。
国連は10日まで、シリアのアサド政権の支配地域を経由せずに、トルコの2カ所から越境して反体制派が拠点とする北西部イドリブ県やその周辺の市民に食糧や薬を届けてきた。だが、アサド政権を支えるロシアと中国が、越境地点を1カ所に減らすべきだと主張。議論が紛糾したまま、支援の期限が切れた。
「空白の十数時間」を経て安保理は11日夕、5日間で5本目となる決議案を12カ国の賛成で採択。支援期間は1年間延長されるが、最大の焦点となっていた越境地点は中ロの要求通り1カ所に減った。
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米欧の理事国が支援を止めな…
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