マレーシア機撃墜、オランダがロシアを提訴 遺族ら支援

有料記事

青田秀樹 モスクワ=喜田尚
[PR]

 298人が死亡した2014年のマレーシア航空機撃墜事件をめぐり、オランダ政府は9日、ロシアを欧州人権裁判所(仏ストラスブール)に提訴すると発表した。ブロック外相は声明で「犠牲者のために正義を実現することはオランダ政府の最大の優先事項であり続ける」と述べた。

 事件は14年7月、ウクライナ東部でロシアが後ろ盾となった武装勢力とウクライナ軍の戦闘が続く中で起きた。アムステルダム発クアラルンプール行きの旅客機が撃墜され、すべての乗客・乗員が死亡した。オランダ中心の国際捜査チームは、撃墜に使われた地対空ミサイルシステムがロシア南西部の部隊から持ち込まれたと結論づけた。

 ただ、ロシアは事件への関与を否定している。オランダ政府は今回の提訴により、保有する証拠を欧州人権裁判所に提出。すでにロシア政府を同裁判所に訴えている遺族らの支援につなげたいと考えている。

ここから続き

 ロシアを含む欧州人権条約の…

この記事は有料記事です。残り197文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら