衰弱死の3歳児、1カ月半に外出1度 育児放棄常態化か
東京都大田区のマンションの自宅で6月、居酒屋従業員梯(かけはし)沙希容疑者(24)が長女稀華(のあ)ちゃん(3)を放置し、飢餓と脱水で死なせたとされる保護責任者遺棄致死事件で、事件までの約1カ月半の間に、稀華ちゃんの外出が1度しか確認されていないことが捜査関係者への取材でわかった。放置を繰り返していたことに加え、警視庁は育児放棄が常態化していたとみている。
捜査関係者によると、母子宅の玄関付近を映す防犯カメラに残っていた記録では、5月上旬の深夜、梯容疑者が稀華ちゃんを抱き、外出してすぐ戻る様子が映っていたほかは、稀華ちゃんの姿は確認できなかった。梯容疑者が1人で出かけるところは何度も映っていたという。
捜査1課などによると、梯容疑者は稀華ちゃんを自宅に残し、パチンコや飲み会にたびたび出かけ、5月8~11日には知人男性の住む鹿児島県を訪問。事件の際は、6月5~13日に同県に滞在していたという。調べに対し、「育児に疲れ、リラックスしたかった」と供述しているという。
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同日午後に帰宅して稀華ちゃ…
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