永井靖二
アルコール消毒剤やヤシノミ洗剤を生産する衛生用品メーカー「サラヤ」(大阪市東住吉区、更家(さらや)悠介社長)が、アフリカ・ウガンダで手洗いの普及に取り組んだ11年間の軌跡が書籍になった。援助ではないビジネスの視点から、事業展開や相手国の現実も描いた。
「情熱のアフリカ大陸 サラヤ『消毒剤普及プロジェクト』の全記録」(幻冬舎メディアコンサルティング)で、フリーライターの田島隆雄さんが執筆した。
「国際衛生年」の2008年、ユニセフ(国連児童基金)などが毎年10月15日を途上国の衛生改善を訴える「世界手洗いの日」と制定。翌年、日本ユニセフ協会の求めで協賛企業となり、ウガンダでの事業に踏み切ったのがサラヤだった。
関連商品の売り上げの1%をウ…