夜の街から「じわっとしみ出る」感染 政府は方針崩さず

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 東京都内で9日、224人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。緊急事態宣言下の206人を上回る過去最多の人数だ。都は検査件数の増加が主な要因とするが、感染拡大に歯止めはかかっていない。政府も警戒感を強めるが、段階的に社会経済活動を再開していく方針は維持する考えだ。

都幹部「想定以上の人数」

 「最近では若年層の友人同士のパーティーや会食による感染もみられる。感染者数の動向については、さらなる警戒が必要」

 都内での感染者数が83日ぶりに200人を超えたことを受け、小池百合子知事は、9日の都の対策会議でそう呼びかけた。

 都内では2日以降、連日のように1日あたりの感染者数が100人を超える状態が続く。8日には75人と1週間ぶりに2桁となったが、都の担当者は「新宿区での集団検査の結果が含まれていないため、一時的に減っただけ」との見方を示していた。

 感染者が急増している要因として、都側が挙げるのが、新宿区などが実施する接待を伴う飲食店従業員らの集団検査だ。小池知事は9日午後に開かれた専門家会議で「検査を多く受けてくださる結果、陽性者もおのずと上がっている」とし、PCR検査が追いつかずに、陽性率が3割を超えていた4月当時との違いを強調した。

 ただ、都内での感染者は小池知事が要注意と促してきた「夜の街」関連だけでなく、徐々に周辺へと広がりつつある。

 都の専門家会議では、8日ま…

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