ごんぎつね、コマ撮りアニメで珠玉の28分 八代健志監督にインタビュー

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小原智恵
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 愛知県半田市出身の童話作家・新美南吉(1913~43)の代表作「ごんぎつね」。短編人形アニメ作品「劇場版 ごん-GON, THE LITTLE FOX-」が県内の映画館で18日から上映が始まる。太陽企画(東京都)の八代健志監督率いるクラフトチーム「TECARAT(テカラ)」が28分の作品を制作した。

 貧しい青年・兵十にいたずらをした子ギツネ・ごんのはかないすれ違いを描いた原作に、新たな解釈を加えて文章をコマ撮りによる映像作品として浮かび上がらせた。監督自ら美術、木彫、アニメートも手がけ、里山の豊かで美しい自然や移ろいゆく季節、木彫で人形の絶妙な表情などを表現。人形・美術制作に1年、撮影に10カ月をかけ生と死の物語を描いている。

 CMディレクターとして活躍していた八代監督は「ノーマン・ザ・スノーマン」(2013、16年)や「眠れない夜の月」(15年)などのプラネタリウム作品を制作。今回も、プラネタリウム作品として作者の故郷・半田市や安城市のプラネタリウムでは昨秋からすでに公開されていた。

 さらに、今年2月末から東京の映画館での上映を開始。一時は新型コロナウイルス感染拡大の影響で上映がとまっていたが6月から各地の映画館で上映中だ。また、国内外の多くの映画祭で受賞や公式上映もされている。

 詳細や予告編は公式サイト(https://gon-cinema.jp別ウインドウで開きます)などから確認できる。小原智恵

記事後半では八代健志監督への「ごんぎつね」を映像化した理由や、半田市についてインタビューを紹介しています。

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 八代健志監督に「ごんぎつね…

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