豪雨による死者57人に 10日にかけ再び大雨の見込み

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 記録的な豪雨による被害は8日、西日本から東日本にまで広がった。気象庁岐阜県長野県に一時、大雨特別警報を発表。両県では土砂災害や河川の氾濫(はんらん)などが起きた。熊本県では新たな死者が確認され、死亡したのは熊本、福岡の2県で計57人となった。10日にかけて再び大雨となるところがある見込みだ。

 南からの暖かく湿った空気が東海や近畿にも入り込み、48時間降水量は8日午後6時までに、長野、岐阜、愛媛、福岡、大分、長崎、佐賀、熊本の計26地点で観測史上最大となった。

 岐阜県では下呂市で飛驒川が氾濫。高山市では民家に土砂が流入したが、住民6人は無事だった。県によると8日午後3時現在、両市などで1586世帯3984人が孤立状態にあるという。両市と白川町などで計54戸が床上・床下浸水。県内では、最大で約8万2千世帯、約20万4千人に避難指示が出され、743人が避難した。県内の681の幼稚園、小中学校、高校などが臨時休校・休園した。突風も相次ぎ、八百津町では屋根の一部が飛ぶなど57件の被害があり、愛知県豊橋市でも住宅約10棟に被害が出た。

 長野県では南部の木曽町上松町などを流れる木曽川や、中部から北部に流れる犀川で一時、氾濫危険水位を超えた。県によると、土囊(どのう)を積んでいた飯綱町の60代男性が川に流されたが救助され、軽傷。飯田市で住宅の一部損壊が1棟、同市や木曽町など6市町村で12棟が床下浸水した。避難指示は3市町の約6千人に、避難勧告は20市町村の約25万人に出され、計676人が一時避難した。

 崖崩れや土石流などは計16カ所で発生。同県松本市の上高地に通じる国道158号は通行止めになり、宿泊客やホテルの従業員ら計288人が足止め。復旧のめどは立っていないが、食料などは確保できているという。長野市など3市町で計93人が孤立している。

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