一條優太
新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用者が大幅に減ったことを受け、JR東日本の深沢祐二社長は7日、利用状況に合わせた運賃体系の見直しも検討していることを明らかにした。ピークをずらして効率的な運行を可能にする狙いがあるとみられる。
深沢氏は都内で開いた定例会見で「以前のように利用客は戻らないと思う」との見通しを示し、「長期的に経営が成り立つ形で、さまざまなコストやダイヤ、運賃の見直しのため検討を深めている」と述べた。時期は明言しなかった。
具体的な運賃の見直し方法は、利用客が多い時間帯と少ない時間帯で変動する仕組みを例に挙げた。朝の通勤時間帯のピークが早まったのに合わせた本数の調整も検討課題とし、利用が減った始発や終電の繰り下げや繰り上げも「可能性としてあり得る」と述べた。
JR東によると、6月の鉄道営…