水は床上63センチ。げた箱が倒れ、上履きが浮かんでいた――。6日の大雨で、児童と教職員らが孤立した福岡県大牟田市の市立みなと小学校(児童258人)。馬籠(まごめ)秀典校長(56)が7日、当時の状況を明かした。
雨が激しくなった6日午後3時前。児童を迎えに来るよう保護者に一斉メールした。車や徒歩で続々と保護者が学校に集まり、中には、ひざまで水につかりながら子どもをおぶって連れて帰る人もいた。
夕方にかけて校舎が浸水。児童58人が、地域住民も避難していた体育館にいたが、大雨で移動できなくなる前に教室に移った。午後5時すぎ停電になった。
学校に泊まることになった児童は22人。不安にさせないよう、教職員20人が「明日は必ず迎えが来るからね」と声をかけた。消防から差し入れがあったというパンとおにぎりを食べ、児童は2階の教室のカーペットで雑魚寝したり、学校にあった災害用段ボールベッドで寝たりした。雷が音を立てるなか、低学年の児童には泣き出す子もいた。
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雨が弱まったからか、深夜に…
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