樹齢400年、ボタン寺のマツ枯れる 住職「諸行無常」

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羽場正浩
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 松本市中心部の北東、同市大村の浄土宗玄向(げんこう)寺で、境内のアカマツの大木が枯れてしまった。推定樹齢約400年の老木。寺の裏山は松食い虫の被害で茶色に変色したアカマツが目立つが、老木が枯れた原因はよくわからない。倒木被害を防ぐため、寺はやむなく9日に伐採すると決めた。

 玄向寺は寛永19(1642)年から6代84年間、松本城主だった水野氏の墓所があり、ボタンの花の「ボタン寺」として知られる。ボタンの数は120種、1350株。例年4~5月には県内外から多くが訪れ、花々を楽しんでいる。

 アカマツの大木はボタン園に面し、来訪者が必ず目にする旧本堂の前に立つ。高さは10メートル以上、周囲3・4メートルの堂々っぷり。旧本堂が建立された江戸時代初期ごろ、隣にあるスギとイチョウとともに記念植樹されたと、住職の荻須眞教(しんきょう)さん(76)は考えている。

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 寺がある本郷地区と隣の里山…

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