「核兵器依存と決別を」 サーロー節子さん、首相に手紙

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佐々木亮
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 広島出身の被爆者サーロー節子さん(88)=カナダ在住=が世界197カ国の首脳に核兵器禁止条約の批准や推進を求める手紙を送った。安倍晋三首相への手紙では、条約に背を向ける日本の政策を「被爆者の一人として裏切られた気持ち」と批判し、これを転換して条約に参加すれば「最大のレガシーとして歴史に刻まれる」と訴えた。

 核兵器禁止条約は国連で採択されて3年を迎えた7日、39カ国目となるフィジーが新たに批准した。50カ国が批准した90日後に発効する。

 サーローさんは、条約成立に尽力し、2017年にノーベル平和賞を受けた国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」とともに活動してきた。昨年の「即位礼正殿の儀」に招かれて帰国した際には、首相との面会を希望したが、実現しなかった。

 各国首脳への手紙は、今年が原爆投下から75年となることから、ICANを代表して書いた。英語で書かれた安倍首相への手紙には核兵器廃絶を願う被爆者たちの憤りや無念さが凝縮したような言葉がつづられている。

記事の最後に安倍首相への手紙の日本語訳と、英語の原文の全文がそれぞれあります。

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 13歳での被爆体験を記し…

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