中川史
戦後75年記念企画「身近にあった戦争 失われゆく記憶」展が、三重県松阪市の国史跡「松坂城跡」内にある市立歴史民俗資料館で開かれている。米軍機による松阪空襲で、焼夷(しょうい)弾の炎にさらされて焦げ跡が残った板戸など約120点を展示する。9月22日まで。
板戸は、同市垣鼻町の旧家で、元三重大学医学部助教授の志村圭志郎さん(85)方に残るものを借り受けた。
1945(昭和20)年2月4日の昼過ぎ、B29爆撃機の編隊が飛来し、小型焼夷弾を投下。周辺で百数十戸が全半焼し、主婦と子どもの計4人が死亡した。
志村さん方の敷地内には3個の…