中日20年ぶり外国人捕手 下積み2年、日本語で会話も

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木村健一 松澤憲司
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 来日3年目のキューバ人、中日のA・マルティネスが初めて1軍で捕手を務めた。プロ野球で、外国人捕手の出場は2000年のディンゴ(中)以来だ。

 A・マルティネスは六回に代打に立ち、そのまま守備にも就いた。1日に支配下登録されたばかりで手配が間に合わなかったのか、育成時代の背番号「210」が書かれた防具を着けて登場。同じスペイン語圏のドミニカ共和国出身の左腕ゴンサレスとバッテリーを組み、1死一塁では捕ってから素早い送球で相手の二盗を阻んだ。

 結局、試合終了まで出続け、七回は祖父江、八回は橋本をリードした24歳。「捕手として出場できて本当にうれしい。練習でやってきたことを出せた」と話した。木村健一、松澤憲司)

絶好調で支配下登録「彼女も喜んでくれた」

 アリエル・マルティネス(24)はキューバ出身で、国内リーグでプレーした後、2018年に育成選手として中日に入団した。190センチ、95キロの大型捕手は、野球も言葉も地道に努力を重ね、はい上がってきた。

 2年余り2軍で経験を積み、今季は2軍戦で9打数5安打2本塁打と絶好調だった。7月1日、支配下登録された。1日の会見では、「2年間、支配下になりたいと、一生懸命頑張ってきた。第一の目標は達成できた。もっともっと努力して、もっともっとチームの役に立てるようないい選手になりたい」と言った。

 支配下登録のうれしい知らせは、キューバで待っていた父に「ありがとう」と報告した。「妻になる予定の彼女にも伝えた。本当に喜んでくれた」

 3日、外野手のアルモンテが負傷し、急きょ1軍に昇格した。プロ野球の外国人が捕手としてマスクをかぶるのは、2000年のディンゴ以来のことだった。

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